国内外製造系3社、オウンドメディアを個人的に比較して思ったこと。

 

例によって何か書かねばと思って、考えると結局かったい内容に・・・。

比較したのはGE、Fujitsu、日立。

なんで製造系3社なんだよって他の分野わかんないからだよ!女子向けブログ記事とかもうマジ無理!!

ちなみにオウンドメディアって広義には自社サイト全部を指しますが、現在の定義では、”企業が運営するブログっぽいやつ “って思っておけばいいと私は思ってます。

何でそんなもんが流行ってるのかというのは詳しく書いてくれている所は色々ありますが、私なりに書いた(というか愚痴った)のはこちらで→ブログは辛い

ここではブランディングとか顧客接点のために各企業がどんなメディアで何をしているか私なりの視点で書いていきたいと思い(我流解釈、主観的です。あしからず。)

 

 

1:GE:GE report

GE report良いよね。ダントツに私は好き。
何が好きかって、運営の目的とそのために選んだメッセージがとっても明快だと思える
GEさんはご存知の通り、世界有数のコングロマリッド。Industrial Internetの旗振り企業でもあります。
Predix使って世界の製造分野のビックデータを牛耳ってやんよ!ってのが一つの目標となってるわけですが、当然こういった活動ってどんだけ大きくても1企業じゃできない。あのGEさんでも難しい。基本的にはいかにパートナー企業を取り込むかの陣取り合戦になるわけですよね。企業の大小を問わず、うちと手を組もうよ!って感じになる(んだろうなと私は思っています)。

だからGEさんの目的は、『仲間を増やす』(国、企業問わず)
そのためのメッセージは
『ぷるぷる、ぼく悪い企業じゃないよ、君の仕事を応援したいんだ!一緒に君の持つ事業課題や社会問題に立ち向かおうよ!!僕のレベルは99だよ!

・・・ごめんなさい。そんな風に見えました。

いや、ここまでなら謳ってる企業は多いと思うんですが、この(キング)スライム、各国ごとにメッセージを変えてやがるんです。コニクラシイ!
日本なら日本の課題に合わせて、君の課題に対して僕は貢献できるよ!ってのを丁寧に言ってる。
自社アピール以外にも、日本のこういう問題認識してるよ!ていう社会系コンテンツが結構あるんだよね。問題にソリューション提供できるっていう作りなので読んでて結構楽しいし、すごいなーと思います。
あと私前向きで大きい話大好きなので、記事のテイスト、個人的にすごく好き。

(余談だけどコングロマリッドって超強そう。コンツェルンとかより強そう。やっぱ絶対キングスライム。(Lv99))

 

 

富士通:Fujistu Jarnal

日本のIoT旗振り企業レース大本命の富士通。
そんな富士通のオウンドメディア、Fujistu Jarnalもよく出来てて大変感じ良いです。

ただ、GEが完全に国、企業のキーマン向けのコミュニケーションなのに対して、ターゲット層が広い。
記事のタイトルも、凄く普通のバイラルメディアと揃えられていて、Antennaとかグノシーの記事に並んでも全然普通に見えるように作られているなって思いました。記事の内容も一般の人に分かりやすいあるあるや問題、イベントなど→実はこんなソリューションがこの問題を解決みたいな定型の流れがあって大変分かりやすい、ライトに読めるコンテンツが多いと思います。
なんというか、確実に仕事として読む固い内容は日経なんたら~とかITふんだら~みたいな専門的なメディアに任せて、普通の大学生やら通勤中のサラリーマン的な人たちの通勤時間なんかのライトなザッピングにターゲット当ててる感じが・・・

仕事終わって油断してるサラリーマンのわき腹めがけて”FUJITSU☆”って突っ込んでくる感じだよね!!?

・・・と思いました。(←褒めてる)うまいなー。

 

 

日立:IT’S OUR FUTURE

富士通の後にオウンドメディアポータルにダイレクトにいくとなんだかとっても固い言葉が並ぶ日立。製造業としてはとっても堅実な日立さんの性格が出てるような感じがします。ぱっと見固め、ビジネスマン寄りの記事集に見える日立さんですが、超クール!と思ったのが日立のトップページからの導線・・・。

トップ≒“日立の社会イノベーション”というスペシャル

環境とか社会問題を7項目に分け、それらに対してカッコいい写真とステートメントを提示

実際にステートメントに沿った日立の関連コンテンツへ
(オウンドメディア記事と事例紹介入り乱れ)

最初うお何これめっちゃかっこよくね!?って思いました。何より個々のぱっとしない事例までもがステートメントをかぶせる事で社会的意義のある尊い仕事に見えてくる(いや実際素晴らしいんだけど)。すんなり凄いなーって受け取れるんです。前述の通り、大きくて前向きな話大好きです。

 

 

3社で力尽きました。お腹一杯。
でも固いジャンルなだけに各社工夫があって面白いなって思います。

しかし記事への流入や記事のテンション、全部サイトの目的に合わせてしっかり作りこまないと価値ある企業コンテンツは作れないんやね・・・。ウェブテクノロジー的なアレとかもあるし、大変な時代だなぁ・・・。

 

ai

グラフィック本業、プログラム初心者の社会人。ウェブマーケティングにも興味あり。

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